USADONのブログ

日々思ったことをブログにします。ほとんど絵の事と大好きな洋楽の事だけど。

音と音の間の空間

何年か前にショパンを聞くためにいい感じのピアニストを探していたら、アルトゥール・ルービンシュタインがピッタリと思い、良く聞いてるし、今も聞いてます。知識が全く無かったから知らなかったけど、ピアニストとして大巨匠の人で伝説の人でした。少女漫画にルービンシュタインのピアノを聞いてってセリフが出てきて、そんなに有名な人だったんだって、知らなくてほんと恥ずかしいわ〜って思いました。

私はルービンシュタインのピアノの何が好きかと言えば、音と音の空間にすごく惹かれるのです。リズムではないんです。全部の音と音に空間があってフワッと大きく広がって行くような、奥行きがあって、その空間に入り込めるようなイメージかな。

空間だから音は聞こえないけど、そこも音楽になって聞いてる感じがします。

イメージ的には、床に座って、おはじきみたいな透明で綺麗なガラスを一つずつ床に置いて行き、ガラスとガラスの空間も見えてそこが奥行きを感じる?

ルービンシュタインのピアノをそんな感覚で聞いてしまいます。

総合的に曲を聞いてると、大きな空間の中で心地よく聞いてる感じがします。

たまらない魅力があります。

ふと浮かんできたのですが、ジェファーソン・エアプレインのグレイス・スリックの歌にもそれがあるような感じがしました。この人はなんでも器用に歌える人ではないと思うのですが、音と音の空間が立体的に感じるし、そこがたまらなく魅力的なんじゃないかな。彼女の代わりができる人はいないんじゃないかな。だから、彼女の歌が好きなのかも。

そう思ったら、最近良く聞いてるレッド・ツェッペリンロバート・プラントジミー・ペイジにもすごく感じる。だから彼らの代わりになる人って、いないと思う。彼らよりも上手な人は世の中に沢山いるけど、でも、彼らは説明もできない音と音の空間を微妙に出してくるとと、彼らの代わりになる人いないし、無理だよね。

レジェンドって言われてるミュージシャンは音と音の間に独特の空間を持っていて、この空間は練習して手に入れられるものじゃないと思うから、結局、代わりになる人いないんじゃないかなあ。

レジェンドになる人って、すごい才能の持ち主なんだと、改めて尊敬します。

 

 

80年代洋楽ミュージックビデオ

最近80年代の洋楽ミュージックビデオ見るのにハマっています。

当時10代の私に分かっていなかった事が見えてきたかも。

音楽業界の戦略が。

 

80年代中頃にアメリカのベテランミュージシャン達が復活して活躍した現象が起こりました。

当時アメリカの音楽は、第二次ブリティッシュ黄金時代と言われるイギリス人、それもルックスの良いミュージシャンがチャートを賑わせていました。

私も夢中でした。

 

私の憶測ですが、アメリカのレコード会社が

アメリカもイギリス勢に対抗できる美形ミュージシャンを投入せねば!」

と練りに練った計画を立てたんじゃないかなあ。

レコード会社が

「10代のみんな、そろそろブリティッシュに飽きてきたんじゃないかい?アメリカはね実力を兼ね備えたベテランの正統派美形ボーカリストいるんだよ。上質な曲も用意したし、ミュージックビデオも心ときめくように制作したよ。これを見て気に入ったら、昔の彼らのアルバムも買って聞いてみてね!

さぁ!行くよ!これだ!」

と出してきたのが、スターシップ、ハート、チープトリック。

この3つのバンドは復活して大活躍しました。そして、とても印象に残ってます。

 

ミュージックビデオで、美形ボーカリストが歌い始める時、彼らの顔がアップになります。この顔のアップに細心の注意を払って考えに考え抜いて制作したんではないかと、今になって思います。

当時10代の私が一回見て、彼らの美しい顔が目に飛び込んできたもん。

わぁ綺麗!カッコいい!当時の10代の私の目もキラキラになったよ。

それぐらいインパクトがむっちゃあった。

一回見てインプットされてしまったぐらいだった。

 

復活前の彼らの曲のビデオも見た記憶がそういえばあるかなあって感じで、印象に残ってないというか、人物もボヤーって覚えてるぐらい。

復活さすために、この3つのバンドの最初のシングルのミュージックビデオに、物凄く力を入れて作り上げたんだねきっと。

映像だけでこんなに印象が違うなんて、今更ながらに驚きます。

 

特にスターシップというバンドは、1960年代中頃から活躍しているバンドで、アルバムもたくさん出してます。そして、ヒッピー文化の時代を背負っているバンドでもありました。

80年代の中頃からレコードからCDに切り替わる時期で、レコード会社はスターシップの売り上げだけでなく、世間に1960年代中頃の辺りを注目させて、昔の音楽をまたCDで買ってもらって稼ごうと考えたんじゃないかな。

10代の子達にも受けるように、美形ボーカリストのグレイス・スリックの顔のアップを持ってきて、それも議論して計画通りに制作をし、興味を持ってもらうようにして、60年代サウンドリバイバルブームを仕掛けたんではないかしら。

復活のきっかけの曲、we built the cityのビデオで画面に向かって右側にグレイスさんの顔のアップがあって、それを見て私は、こんな綺麗な人がいるんだ、こんな綺麗な青い目凄い!この人誰?って、ときめきました。

このビデオを流す時、ラジオで曲を流す時、1967年にsomebody to loveとwhite rabbitの2曲が大ヒット、ヒッピー文化、サイケデリックサウンド、サンフランシスコサウンドがどうたらこうたらと必ず説明がありました。

そしたらサイケとかシスコサウンドってどんな感じなのって気になり、ラジオ番組表見たら、ちゃんとサンフランシスコサウンド特集、サイケデリックサウンド特集が組み込まれていて、気になるから、夜中遅くまで起きて頑張って聞きました。

今思えば、これって計画に入ってたのかな?

次に、プラトーンという映画の挿入歌に1967年にヒットしたwhite rabbit の曲を入れるという音楽ニュースが入ってきて、そして若き日のグレイス・スリックの映像が公開されました。超絶に可愛くて綺麗で、ときめきました。

この時のグレイスさんの顔のアップも画面に向かって右の位置にありました。

ちょっとしばらくしたら、今度はスターシップの前身のジェファーソン・エアプレインのベスト盤が発売されました。私、買いました。

このCDの表紙のグレイスさんは右の位置にいてます。超絶可愛くて綺麗です。

これら3つのグレイスさんに共通点があります。画面の右の位置にグレイスさんがいる。グレイスさんが上品で知的な感じ。すごく揃えてる。

3つのグレイスさんの時間差を使って、最初から計画してたのかなあ?

私って完璧に戦略に乗せられてる(笑)

本当に私すごく貢献しましたよ(笑)

The Flame Cheap Trick

1988年に大ヒットしたこの曲が大好きで、何回も繰り返して聞いてました。ミュージックビデオも大好きで、録画したビデオも何回も見ました。

最近この曲聞いてなかったのですが、YouTubeでおすすめだったので久しぶりに見たら、やっぱりすっごく良いよね!ビデオもすごくいい!やっぱり何回も見ちゃう!

そして、このThe Flameのビデオのロビン・ザンダーがカッコいいよ!

当時、このビデオでロビン・ザンダーってカッコいいんだーって初めて気づいたんだよね。

この曲でチープトリック好きになって、CD集めてライブに何回か行ったし。

今思えば、レコード会社の当時の10代を獲得するための戦略だったのね。確かに私はそれに乗せられました(笑)

このビデオの何が好きかと言えば、変に演技かかってなくて、自然体で、落ち着いた雰囲気でパワーバラードって言われる部類だけど、私には甘すぎない印象で、なんか温かみもあって、曲と合ってるとこかな。

私は英語の歌詞と日本語訳を結びつけて頭の中で聞けないのよね。だから素直に英語の曲の雰囲気を楽しむ事ができるのかも。本当にこの曲は、心に響くし、優しいって感じがする。

このThe Flameを聞いてると、ロビン・ザンダーの歌声に乗って、歌詞が空を飛んで駆け巡っていくそんなイメージが浮かびます。

当時高校生だった私は、宿題だの予習だので机に向かい、カセットのスイッチを入れてテープを回してこの曲を聞き、勉強するの忘れて一緒に空を飛んでたなあ。

そんな事を思い出します。

前にもこんな事書いたかもしれない。

誰の曲に対してだったか忘れちゃった。

とにかくThe Flameは曲から歌が飛び出して、空を飛んでるのです。

The Glamorous Life シーラ E

友達とマドンナの話をしていて、私はセクシー系だったらシーラEが好きだった事を思い出し、久しぶりに1984年の大ヒット曲「グラマラスライフ」のミュージックビデオをyoutubeで見ました。

やっぱりカッコいいわ!

曲がカッコいいし、シーラEもカッコいいし、パーカッションもカッコいいし、そしてもう一つこのビデオが好きな理由があって、キレッキレのダンスしながらサックス演奏してシーラEの周りをうろつく謎の男の人が気になって、どこか怪しげで好きだったわ。

シーラEに髪の毛触られて、サックス演奏しながら横目でシーラEを見る余裕の目つきが、このお兄さんはこの時何を考えたのだろうと、そういう妄想させてくれて、面白い。

YouTube にシーラEの見た事ない動画がいろいろあって、その中で1984年の40分ほどのライブの動画がありました。

ちょっと見てみたら、むっちゃカッコいい!

多分全体的にプリンスベースなんだろうとは思うけど、オープニングからロックギターで攻めてくるし、ファンキーでもあるし、カッコいい!

アンコールでもオープニングの曲を演奏して、観客も非常に盛り上がってた。

この「Too Sexy」って曲ギタリストが書いたらしい。

よく見るとギタリストってグラマラスライフのサックスのお兄さんだよね?サックスの男の人はギタリストだったのか。今まで全然知らなかった。名前を調べたらステフ・バーンズって人でした。この人もうちょっと前面に出てきてたら、当時の10代の少女やギター好きの少年にもっと受けたんじゃないかなあ。

シーラEとステフって、同じリズムで同じタイミングで踊ってるし、フィギアのアイススケートなんかやったら優勝できるかもってぐらい同じ動きだわ。面白い。

シーラEの横でもっと前面的にステフ・バーンズが出てギター弾いたらもっと売れたような気がする。

この人達が目指してた音楽もあったんだなーとも思ったし。ロックとラテンの融合って感じかな。よく考えられてるし、こういうのもっとすれば良かったのに。

でも時代とかがああいうのを、もう求めてなかったのかなあ。

40年ぶりにシーラEの新しい発見があって、楽しかったです。

やっぱりカッコいい!